
「プチコン」シリーズは発売から10周年を迎えました!
2011年3月9日、ニンテンドーDSiウェアとして『プチコン』が誕生いたしました。
それから10年。「ゲーム機で動くプログラミングツール」としてシリーズを続けてこられたのは
「プチコン」でプログラミングを楽しんでくださってきたみなさまのおかげです。
これからも一緒に、プログラムであそんでくださいね!
このページはこの1年間随時更新されていきますので、ときどきチェックしてみてください!
2021.10.21 10周年特別企画第四弾 高解像度テーブルゲーム用グラフィック素材を追加しました。
2021.6.21 10周年特別企画第三弾 追加サウンド素材発表&サウンドチームによるライナーノーツを追加しました。
2021.4.21 10周年特別企画第二弾 新キャラクター”ラン子”情報を追加しました。
2021.4.21 10周年特別企画第一弾「プチコンの想い出」まとめページを追加しました。
開発者よりみなさまへ
初代『プチコン』から開発に関わってきたスマイルブームのメンバーより、
みなさまへ向けての感謝のメッセージです。
小林 貴樹
プロデューサー
マイコンと呼ばれていた時代から商用ゲームを開発し、ソフトハウスは必ずBASICを 作るような雰囲気があったので、自分の会社ができたら作らないとダメなんじゃないかと 勝手に思い込んで作ったのがプチコンです。ゲーム作りが大好きなオジサン達が作ったガリガリにチューニングされた超高速BASICで愉快なゲームクリエーターがモリモリ増 えるように、今後もプチコンの輪を広げていきたいと思っています。皆さんありがとう!
細田 祥一
ディレクター
初代プチコン発売からもう10年ですか!そりゃあ年も取るわけですね。
初代はサンプルRPG作成を依頼されてリリース前の正月休み中にプチプチ作ったのですが、実行速度が太古の8ビット機並みに遅くて頭に来てチューニングし、休み明けには完成したRPGと一緒に10倍速いインタプリタができていたのも良い思い出です。
それ以来腐れ縁のようにずっとプチコンシリーズを作ってきましたが、最近は大手ゲーム企業の採用面接でも「最初に触ったのはプチコンです」という子が出てきているという話で、開発者冥利につきるというものでございます。あとはもうちょっと売れてくれれば・・・今の100倍くらい。
上野 竜
キャラクターデザイナー
初代プチコンのそのまたプロトタイプを見たとき思ったのは「これは面白いことがたくさんできそう!」でした。まずBASICでプログラムを組むのが面白い、そして送り手側としても他にはない事ができそうだと思ったのです。当時からのユーザー様はご存知でしょう、とにかく知ってもらおう、楽しんでもらおうと色々と変わった事にも挑戦しました。今となっては身のすくむような暴走も笑って許してくれた皆様、新たに手に取ってくれた皆様のおかげで現役10周年の今があります。ありがとう、そしてこれからもプチコンをどうぞよろしく!
後藤 隆則
2Dデザイナー
いつのまにかプチコンが10年も…ニンテンドーDSiから始まり今はNintendo switch、ハードのスペックが上がろうとも素材作りでやることは変わりません。
”何となくそれっぽく使えるもの”をなるべくたくさん用意すること。
作り過ぎて公開できなかった素材もハードの進化に合わせて素材を入れておくスペースができて追加することができたりと、10年続いたおかげで日の目を見てなかった素材を入れることができました。
プチコンシリーズを遊んでくれているユーザーさんのおかげです!
まだ素材はあるのでプチコンがもっと盛り上がってくれるともっと追加できますね!
絵が苦手な人、とりあえず何か動かす素材が欲しい人にの助けになっていれば幸いです。
高原 一徳
サウンドデザイナー
自分を苦しめたのはいつでも、新機種の度に変わるサウンド搭載用ツールだ。『プチコン4』はNintendo Switchとは言え根本は同じだろうと思っていたのが甘かった。目一杯音を詰めたつもりだったが、ハカセが使う魔法のような技術で、500倍(のように感じた)載せられると知る。なんだと?!あれもこれもと追加し、弩級シンセサイザー一機作った気分でリリース。今や公開作品にオリジナル曲が搭載されている事も多い。これは可能性という名の箱だった。アイディア次第で無限の広がりを見せるプチコンとそのユーザーに、常に刺激をもらっている。ではさて、そろそろ新曲を…。
みんな、ありがとう!

「プチコン」10年のあゆみ
『プチコン』発売からここまで、「プチコン」クリエイターのみなさんに助けられながら、いろいろなことをやってきました。
ここからは2011年からの10年間をハカセといっしょに振り返ってみます。
2011

3月9日
ニンテンドーDSiウェア『プチコン』リリース(日本)
記念すべき初代『プチコン』のリリースじゃ。「ゲーム会社はオリジナルのBASIC言語を作らねばならない」という誤った?信念のもと、「スマイルブームってこんなことできますよ!とアピールするための販促グッズ」として、わずか3か月で作ったのは…ここだけの秘密じゃよ。
懐かしの起動画面!
今回このページのために、『プチコン』の企画書を引っ張り出してきたぞい。これによると当初の計画では「お絵かきツール」「マップエディタ」「作曲ツール」に「簡易スケジューラ」が搭載される予定だったということが判明したのじゃ!(単に忘れてた)さらにWiiとの連動ももくろんでいたんじゃな…!




レア資料!これが『プチコン』の企画書だ!

7月28日
「蘇るBASICプログラミング プチコン公式活用テクニック」発売(アスキー・メディアワークス)
初の『プチコン』本が発売。『プチコン』の使い方、SMILEBASICの説明はもちろん、すがやみつる先生はじめ豪華なゲストによるミニコラムやサンプル1画面プログラム、ロボット(!)でプログラムを打ち込む実験など、企画も盛りだくさん。「BASIC全盛期のパソコン文化」への熱き思いが伝わる一冊なんじゃ。しかし写真で登場するスマイルブームメンバーの顔が若いのぅ…!
9月15日
東京ゲームショウ2011『プチコン』出展
日本最大のゲームショウに『プチコン』が初登場したのがこの時じゃ。社長もピンクのオリジナルポロシャツで気合を入れて参戦してたぞい。
そして、スマイルブームのTGSといえばおなじみの、「怪しげグッズ」もこの時が初登場。その名も「組み立ててニンテンドーDSiにかぶせると、見た目がマイコン風になるペーパークラフト」じゃ!



11月5日
文化庁メディア芸術祭 京都展ワークショップ(日本)
『プチコン』を使った初のプログラミングワークショップ「ゲームはどうやって動くのか?――ニンテンドーDSと『プチコン』で遊ぼう」…という長いタイトルのワークショップ。今も続く『プチコン』を使ったワークショップの初ケースだったんで、いろいろ大変だったんじゃ。どんな様子だったかは当日資料といっしょにスマイルブーム公式サイトに記録が残っておったぞい。


2012

3月14日
ニンテンドーDSi/3DS『プチコン mkⅡ』リリース(日本)
初代『プチコン』の大反響に気をよくして一気に作ったのが「プチコン mkⅡ」じゃ。SMILEBASICを強化したり、MMLで作曲できるようにしたり…と色々とパワーアップをしたんじゃが、一番大きかったのは「QRコードを使って他の人へ作ったプログラムを配れる」ようにできたこと。これのおかげで「プチコン」クリエイターの輪が広がっていくようになったんじゃ。


起動後に出るホーム画面と、QRコードの読み取り画面。ホーム画面も『プチコンmkⅡ』で初めて入ったんじゃ。
6月19日
ニンテンドーDSi/3DS『Petit Computer』リリース(北米)
『プチコン』世界進出の記念すべき第一歩。BASICの生まれ故郷アメリカにSmileBASICが凱旋したんじゃ。発売後の反響で北米にも熱いBASICコミュニティーがあることが分かったんじゃよ。
8月3日
第一回「プチコン大喜利」開催 (~9月30日)
『プチコン mkⅡ』に作品を他の人に送る仕組みが入ったおかげで実現したのが、今も続くプログラミングコンテスト「大喜利」じゃ。
第一回から本当にさまざまな毛色の作品が投稿され(全64作品)、みんなが『プチコン』を楽しんでくれているのがわかって、うれしかったのを覚えているぞい。投稿者の名前を振り返ると、今でもずっと『プチコン』を楽しんでくれている人もいてありがたい限りじゃな。
大賞はウルさんの「シンプルな表計算」。「お母さんに見られても安心」というお題にピッタリの”表計算ソフト”という、まさに「プチコン大喜利」を象徴する大賞じゃったな。

この回は3つのお題から選ぶ形。

大喜利結果発表は動画で紹介。
動画はこちら
2013

3月15日
第二回「プチコン大喜利」開催 (~4月30日)
第一回の盛況に(またしても)気をよくして、すぐに開催した第二回。大賞はpikiwikiさんの音声を使ったデータ転送ツール「プチコンプログラムのデータをパソコン用に変換し転送するプログラムv1.01」と、kt.さんの本格派シューティングゲーム「GMEISTER」。北海道と沖縄ぐらい毛色の違う2つの大賞作品は『プチコン』の「可能性の幅」を見せつけてくれたと思っておるぞ。

指定時間内に楽しませて!というお題はまた出してみたいタイプ

今回も結果はステキな動画で紹介。
6月25日
ニンテンドーDSi/3DS『Petit Computer』リリース(欧州)
「プチコン」シリーズ、ヨーロッパ初上陸じゃ。さまざまなBASIC言語が活躍してきた歴史を持つヨーロッパで、「プチコン」が受け入れられたのはうれしかったのぅ。
9月19日
東京ゲームショウ2013にて『プチコンmkⅡ』を展示
記録的な猛暑の余韻が続く中、日本最大のゲームショウに「プチコンmkⅡ」を持って乗り込んだぞい。『プチコン3号』の特報?チラシを持って行ったのも懐かしい思い出じゃな。


チラシの裏面にはマンガ「BASIC伝説 プチコン3号」が!連載が待ち遠しい!
2014

9月18日
東京ゲームショウ2014に『プチコン3号 SmileBASIC』出展
この年のゲームショウには発売直前の『プチコン3号』を持って参加したんじゃな。「スマイルブームはアパレルメーカーか!」というぐらいTシャツやらトートバックやらを持っていったのう。



オシャレじゃな!


し・か・し!恒例「怪しげグッズ」ももちろん持って行ったぞい!
これがスマイルブーム魂じゃ!(QRコードは現在使えません)
11月19日
ニンテンドー3DS用ダウンロードソフト『プチコン3号 SmileBASIC』リリース(日本)
ついに!ニンテンドー3DSだけに”とびだすプチコン”が登場したんじゃ!さらにmkⅡから一桁増えた999,999行までのプログラムに対応したり、マイクやジャイロにも対応(カ、カメラは…忘れるんじゃ)、ユーザー定義関数などの言語強化に処理速度も10倍(当社調べ)と盛りだくさんの内容。そして…『プチコン3号』から作品のサーバー管理がスタートして、公開コードを使ってより多くの人に自分のプログラムを配れるようになったんじゃ。


たくさんの名作が生まれた3号。今でも現役じゃよ。
11月19日
第三回「プチコン大喜利」開催(~2015年1月31日)
『プチコン3号』発売と同時にスタート、という荒業をかました第三回。さまざまなハードル(バグとも言う)を乗り越えて、たくさんの人が投稿してくれてとてもありがたかったのう。大賞はゆのみさんの「FM2K」(ふみつけ)。自作グラフィック満載の、敵を踏みつけてジャンプしまくる楽しいゲームじゃった。この大喜利の作品たちを見て「『プチコン3号』はイケる!」と安心したんじゃよ。

ニンテンドー3DS、という時点で約束されたお題

謎の万国旗が絶妙にウザい動画で結果発表。わしが大活躍?じゃ。
2015

3月20日
「ニンテンドー3DSでプログラミング! プチコン3号 -SMILE BASIC- 公式ガイドブック」発売(徳間書店)
200ページという過去最大の分厚さにビビった公式ガイドブック。超・初心者から中~上級者までカバーしてくれるありがたい本じゃ。
7月29日
ニンテンドー3DSダウンロードソフト「プチコンマガジン 創刊号」リリース(日本)
「プチコン」クリエイターの作品を「プチコン」を知らない人にも遊んでほしい!と思って出したのが「プチコンマガジン」じゃ。第三回大喜利の投稿作から厳選した34本に、新作「SOLIDGUNNER」を付けた35本の大ボリューム。「プチコン」のいろんな可能性を感じてもらえると思うので、機会があったらぜひ触ってみてほしいぞい。
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これだけたくさんの作品を集められたのはみんなのおかげじゃな。
10月15日
Nintendo 3DS「SmileBASIC」リリース(北米)
10月17日
「プチコンファンミーティング in 東京」開催
東京堂書店東京堂ホールで開催したファンミーティング。さまざまな発表に、ライトニングトーク、たくさんの「プチコン」クリエイターのみんなと触れ合えて、楽しかったのぅ…(遠い目)。第二回のファンミーティング、いつか開催したいと思っておるぞい!

10月17日
第四回「プチコン大喜利」開催(~2016年1月4日)
ファンミーティングに合わせて発表した大喜利には過去ぶっちぎりの最多166作品が投稿されて、審査員一同から(うれしい)悲鳴があがったものじゃ。あまりの良作ぞろいに絞り切れず、結局22作品も受賞作を出してしまって事務の人たちを唖然とさせた、この回の大賞はhanzoさんの『NINJA KITE RACE(ニンジャ カイト レース)』。プログラミング技術はもちろん、グラフィックやBGMそして何より爽快さが素晴らしいレースゲームじゃった。あと、この回は後に単独商品化される『ドウクツジマ』が自由部門大賞をゲットしておったの。

世界中の人が参加することを見据えてのお題。次は「サムライ」とかも面白そうじゃの
9月14日
「プチコン3号 SMILE BASIC 公式ムック」発売(日経BP)
『日経ソフトウェア』誌での「プチコン」記事の連載や特集をまとめた単行本的なムックじゃな。初心者から中級者に向けたプログラミング講座的な内容かな…と思わせといて、Raspberry Piと音声を使った通信にチャレンジする企画など、どマニアックな方向に急旋回するのが魅力の一冊じゃったのう。
2016

4月6日
有料コンテンツ「カタログIPコラボ」第一弾配信(『パックマン』『ギャラクシアン』)
株式会社バンダイナムコエンターテインメントさんの「カタログIPオープン化プロジェクト」とのコラボ企画。「プチコン」であのキャラたちが動かせるなんて…思わずわしも感涙。
4月6日
有料コンテンツ「高度サウンドユニット」配信
ファンミーティングで発表した「プチコン」をシンセサイザー、エフェクターに変える?追加命令集じゃ。「BiQuadフィルタ」「フーリエ変換」「PCMストリーム」……と、とにかくスゴい代物なんじゃ!
6月27日
公式マガジン「SMILEBASIC MAGAZINE」発売(徳間書店)
「第三回プチコン大喜利」受賞作のソースてんこ盛りというこってり系の一冊。ビシっとポーズをキメたわしが載った表紙がカッコよかったのう。
12月14日
Wii U専用ソフト『プチコンBIG』リリース
「プチコン」シリーズがつ、ついに据え置きハードに初進出!Wii U GamePadだけでも動かせるようにするために、2つのハード向けに作っているようなものだったのでむちゃくちゃ大変だったのう。しかし、USBキーボードも使えるし、TV画面に表示もできるので、家でのプログラミングは捗るようになったぞい


画面がデカくて眼に優しい!
2017

3月16日
公式マガジン第2弾「プチコン3号+BIG 公式リファレンスブック SMILEBASIC MAGAZINE SPECIAL」発売(徳間書店)
公式マガジンのvol.2じゃな。『プチコン3号』『プチコンBIG』 の Ver.3.5にあわせたリファレンスや、「第四回プチコン大喜利」受賞作のソースなども載った充実の内容じゃったな。表紙からワシが消えた?…気のせいじゃ。
5月17日
ニンテンドー3DS『ドウクツジマ』リリース
「第四回プチコン大喜利」で自由部門大賞をゲットした『ドウクツジマ』。お父さんが小学生の息子さんに遊ばせるために作っているうちに、いつの間にが息子さんがプロデューサーのようになってしまった…という開発の裏側も楽しい、丁寧で遊び心にあふれたゲームじゃ。「コレは!」と思って「商品化にチャレンジしてみませんか?」と声をかけたところ、快諾いただいたんじゃ。いろんな困難を乗り越えながら積極的に開発しつづけてくれたPUSHさんとマッサくんには大感謝じゃよ。




「プチコン」でここまでできる!と思わせてくれる作品。機会があればぜひ遊んでみてほしい。
2018

8月17日
Nintendo 3DS「SmileBASIC」(欧州)リリース
9月9日
『Pi STARTER』リリース(TSUKUMO)
「プチコン」シリーズと同じSmileBASICを、Raspberry Pi 3上で動かせるのが『Pi STARTER』じゃ。「プチコン」の親戚のようなもんじゃな。『Pi STARTER』はなんでもアリの、ある種危険な香り?のする「プチコン」なんじゃ。ゲーム専用機とはまた違って何もかもフリーダムな環境なので、インターネットでやり取りできるHTTP通信命令やGPIO経由でのハードウェア制御命令、OSの命令を呼び出す命令なども使えるぞい興味のある人はぜひトライしてみてほしい。ちなみにスマイルブームの社長は「いつかSmileBASICが動くコンピュータを作りたい」と狙っているらしいぞい。
